印象ミニレポート

第2回 カトリック甲子園教会
堂本印象美術館以外に点在する印象さんの作品を訪ね、アートを愛してやまない人たちに紹介したい!というこの企画、印象ミニレポートの第2回目です。今回ボクは兵庫県西宮市にあるカトリック甲子園教会を訪れました。

カトリック甲子園教会は、日本キリスト教史の最初の殉教者26聖人のひとり・聖フランシスコ吉を、守護の聖人としていただいている教会です。

阪神甲子園駅から南へ、野球の聖地・甲子園球場の強力な磁場を左手に感じつつ、その横を通り過ぎ、素戔嗚(スサノオ)神社を右に折れ約100m進み、さらに左に折れて閑静な住宅街を約50m進んで右に曲がれば、そこにこの教会があります。

鳩のレリーフ 

教会のご担当者様に最初に案内されたのは、教会北側三角屋根の十字架のすぐ下に安置された鳩のオブジェ。
3階屋根裏 白い鳩のステンドグラス

こちらも鳩。3階にあるステンドグラスには、白い鳩が7羽、仲良く円形に並んで、その輪の中にはカラフルな花が咲いています。

ステンドグラス 刑架 堂本印象作(中央)
“The light from the outside stains our hearts happy colors!”
「外からの光がわたしたちの心を幸せな色に染める!」

そして、こちらが印象さんのステンドグラスです。

Stained Glassとは、色違いに着色された幾つものガラスを、リムと呼ばれる工字型の鉛でつなぎ合わせて造られる装飾品のこと。

でもこの印象さんのステンドグラスは、一般のステンドグラスのように色刷のガラスをつなぎ合わせたものではなく、5枚のガラスに特殊色素を塗って焼き付けたもの。高さ7尺、幅3尺なので、ボク達よりちょっと大きいくらい。そのガラスに焼き付けられたのはおそらく、菖蒲色(あやめいろ)・半色(はしたいろ)・空色・瑠璃色・萌黄(もえぎ)・黄丹・赤紅などの美しい色。それらで表現されるは、

茨の王冠を戴き 両手足に楔打たれ 黄金の光輪を背負う神の子 人類の救い主 イエス・キリスト

なのです。そしてイエス・キリストの左は、聖フランシスコ吉。右は、聖母マリア様。
こちらの作品は、2007年に入れられた別の作家さんのものです。

これらの作品は、どなたでもすべて自由にご覧頂けます。ここでは紹介しきれないものもあります。
皆様には是非とも、教会の身廊(しんろう 中央の通路)横の席に座り、美しいステンドグラスをゆっくりと鑑賞する時間を持って頂きたく思います。

“That Stained Glass must strike your pure chord in your heart.”
「あのステンドグラスがきっとあなたの純粋なこころの琴線に触れることでしょう」


最後になりましたが、快く取材に応じて下さった教会司祭様、取材当日詳しく教会内を案内して下さったご担当者様に感謝申し上げます。



アクセス 
阪神甲子園駅から徒歩10分位

京都府立堂本印象美術館
ボランティアスタッフ 
執筆・撮影 中村
【2017年6月12日】
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