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生誕100年記念 堂本元次
DOMOTO Mototsugu: A Centenary Retrospective 1923-2010
本展では、戦後の代表作をはじめ、さらに学生時代の同級生である下村良之介や、1930年代に新進気鋭の画家として活躍していた田口壯(たぐち さかん)ら先輩の作品も紹介し、戦中、戦後を生きた堂本元次の画歴を振り返ります。
【みどころ】
①元次だけじゃない! 交流のあった画家たちも紹介
学生時代同級生である下村良之介、大野俶嵩らの作品なども紹介
1930年代に前衛画家として日本画界を先導し、惜しくも早世した田口壯の作品を特別展示
師堂本印象の東丘社出品作も参考展示することで、元次が師の影響から独自の境地をひらくまでの変遷をみつめます
②学生時代から晩年まで網羅
戦時中の学生時代に遺作として描いた意欲作から、初期の出世作「室内」、代表作「懸空寺」も展示
本画のみならず、構想やスケッチなども展示することで元次の制作過程を紹介
意外に知られていない抽象画作品も数多く展示
③過酷な戦争体験をしながらも、その表現はどこまでも穏やか
定評のある水の表現「映」「水路を来たる」など
カラリスト元次の真骨頂「気満ちる山湖」「炳霊寺の石佛」など
Domoto Mototsugu (1923-2010) was born in Kyoto. In 1941, he entered Kyoto City Technical School of Painting (present Kyoto City University of Arts) with the intention of becoming a Japanese-style painter. He was graduate early two years then went to the war (World War II). After the war, he began his career as a painter and challenged to work in various art genres under the influence of Domoto Insho. It was in 1979 that a turning point came to his painting style when he visited China for the first time. He was fascinated by the rustic scenery of China, and since then he has been presenting works based on the research there.
In this exhibition, we look back at his painting career, who lived during and after the war, introducing representative works from the postwar period.
チラシPDF(「生誕100年記念 堂本元次」展)
目録PDF(「生誕100年記念 堂本元次」展)
- 会期
- 2023年4月15日(土)~5月31日(水)
- 休館日
- 月曜日(※5月1日(月)は開館)
- 開館時間
- 午前9時30分~午後5時(入館は30分前まで)
- 入場料金
- 一般510円(400円)/高校・大学生400円(320円)/小・中学生200円(160円)
( )は20名以上の団体料金
65歳以上の方(要公的証明)および障害者手帳をご提示の方(介護者1名を含む)は無料
- 主催
- 京都府、京都府立堂本印象美術館、京都新聞
- 助成
- 一般財団法人地域創造
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堂本元次「海風渡る老松」1942年 東福寺退耕庵蔵
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堂本元次「棚の交錯」1956年 京都府蔵(京都府京都文化博物館管理)
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堂本元次「赤彩視覚」1963年 京都府蔵(京都府京都文化博物館管理)
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堂本元次「明日の夢」1971年 京都府蔵(京都府京都文化博物館管理)
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堂本元次「映」1978年 京都府蔵(京都府京都文化博物館管理)
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堂本元次「懸空寺」1986年 日本芸術院蔵
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堂本元次「水路を来たる」1997年 京都府蔵(京都府京都文化博物館管理)
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堂本元次「美しく映ゆ劉家峡」1989年 京都府蔵(京都府京都文化博物館管理)
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田口壯「喫茶室」1934年 山口県立美術館蔵
Event
ギャラリートーク
日時:2023年4月29日(土)14:00~
2023年5月21日(日)14:00~
会場:2階展示室