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風光の煌き ─日本・中国・ヨーロッパ
堂本印象は、およそ60年にわたる画業のなかで各地の自然の風景や街並みをしばしば描きました。情感豊かに描かれた《深草》(1919年)は、第1回帝展に初入選したデビュー作です。また、師の西山翠嶂画塾における第1回青甲社展には、京都五条坂をモティーフにした《坂》(1924年)を出品し、さらには自身が主宰した東丘社の第1回展では《雲収日昇》(1938年)において湿潤な空気感に満ちた山の連なりを水墨によって表現しました。1952(昭和27)年に初めての渡欧経験で目にした街並みの様子も、帰国後には早速モティーフとして採り入れられ、《窓》(1953年)となって発表されました。このように、印象の画業の歩みのなかで風景は主要なテーマとして扱われていることがうかがえます。
本展では、若い頃に旅した中国に取材した作品、戦後初めての渡欧経験で目にしたヨーロッパの光景に水墨や彩色で味わい豊かに描かれた日本の風景をあわせて展示することで、印象の様々な風景画の世界を紹介します。印象独自の視点で捉えられた多彩な風光の煌きをご鑑賞ください。
■ ミニ企画展「印象の立体作品」
また、ミニ企画展「印象の立体作品」では、絵画のみならず陶芸、染織、漆、木工にいたるまで多岐にわたる造形表現を追求した印象の一側面を紹介します。自らのイメージを表現するために、平面を超えて制作された様々な立体作品をお楽しみください。
- 会 期
- 2010年3月12日(金)~6月13日(日)まで
- 休館日
- 月曜日
[但し、3月22日(月・祝)は開館、翌23日(火)休館 / 5月3日(月・祝)は開館、6日(木)休館]
- 開館時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 入館料
- 一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) ( ) 内は、20名以上の団体料金
- 主催
- 学校法人立命館、京都府