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和装美人から洋装美人へ -大正・昭和の女性像-
女性の美しさを描き出す美人画は、長く日本画における主な画題のひとつとして多くの人々に愛されてきました。とりわけ、近代における女性表現は、画家たちの感性が豊かになり、さまざまな表現法が用いられることにより、ますます魅力多いものとなりました。描かれる女性たちも、自分たちの美しさを自覚し、その美しさに磨きをかけるようになったことも近代の特徴といえましょう。加えて、女性たちが身に纏う色とりどりの華やかな衣装は、その容姿の美しさをいよいよ際立たせることになりました。
本展では、人々の装いが和装から洋装へと移り変わる大正・昭和の時代に焦点をあて、上村松園、鏑木清方、伊東深水、竹久夢二、中村大三郎ら東西の作家が描いたさまざまの女性像を一堂に展示します。また、これらの日本画だけではなく、版画のほか、ポスター、絵はがき、雑誌の表紙などの印刷物に表現された女性像もあわせて展示します。女性像と女性風俗を通して移り変わる時代のすがたと、その根底に潜む変わらぬ日本的美意識を読み取っていただければと思います。
ミニ企画 印象二十歳の女性像
ミニ企画では、明治末期から大正初期にかけて図案を描きながら日本画に取り組んでいた堂本印象の若き日の女性像とともに、秦テルヲ、甲斐庄楠音などのスケッチも展示します。同世代の異色画家の眼がとらえた女性像に、印象と相通じるものが感じられるに違いありません。
- 会 期
- 2009年10月2日(金)~11月29日(日)
- 休館日
- 月曜日
[但し、10月12日(月・祝)は開館・翌13日(火)閉館、11月23日(月・祝)は開館・翌24日(火)閉館]
- 開館時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 入館料
- 一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) ( ) 内は、20名以上の団体料金
- 主催
- 学校法人立命館、京都府
Event
■ 関連企画
【土曜美術茶論】
2009年10月17日(土)「美人と美人画」
講師=島田康寬(当館館長代理)
2009年11月14日(土)「大正・昭和初期のファッション」
講師=青木美保子(神戸ファッション造形大学准教授)
時間=10:30~12:00
場所=堂本印象美術館別館和室
定員=先着30名(事前申込不要)
聴講無料