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冬から春へ

花鳥風月という言葉に代表されるように、古来、日本の画家たちは自然に生きる植物や動物、そしてそのたたずまいを表すことにつとめてきました。とりわけ、四季の表情が豊かなこの国では、その表現は自ずと季節感をも併せ持った多彩なものとなり、人気ある画題としても愛されてきました。京都派の画家たちが、あたかも詩歌を詠むかのようにそれらを表現する様を”花鳥諷詠”といいますが、日本人の自然観を実によく示しているといえるでしょう。
堂本印象もまたその例にもれず、数多くの自然を描いた作品を遺していますが、そのいずれもが、都会として長い歴史を持つ京都に生まれ、育った作者ならではの、洗練された風雅な自然観に基づいています。
本展では、日本の四季の中でも特に自然がドラマティックにその彩りを変える”冬から春”の期間に描かれた作品を取り上げました。花鳥画、風景画はもとより、人物画にも及ぶまでの広範な作品群ではありますが、それぞれの画中に見られる季節感、それは日本人の自然への思いやまなざしにほかなりません。どうぞご鑑賞ください。

会 期
2001年 1月23日(火)- 4月22日(日)
休館日
月曜日(但し 2/12(月)は開館・ 2/13(火)は休館)
開館時間
午前 9時30分→午後5時(入館は閉館30分前まで)
入館料
一般500円(400円)/高大生400円(320円)/小中生200円(160円)
 ※消費税込み ※( )内は団体20名様以上の割引料金

Event

■列品解説
1月28日(日)午後2時~ 
当館学芸員による作品解説