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三輪晁勢 ―色彩の歓喜―
1901年(明治34)、新潟県三島郡与板町(現・長岡市)に生まれた三輪晁勢は、日本画家・堂本印象の一番弟子でした。1914年(大正3)に与板尋常小学校を卒業すると、洋画家の父・大次郎が京都府画学校に学んだこともあり、一家で京都に移りました。翌年には京都市立美術工芸学校予科に入学、その2年後には同校絵画科に入学しました。さらに、1921年(大正10)には京都市立絵画専門学校に進学し、上村松篁、麻田辨自、池田遙邨らとともに日本画を学びました。
1927年(昭和2)の第8回帝展に《東山》が初入選、第12回展で《春丘》および第15回展で《舟造る砂丘》が特選となり、晁勢は新進気鋭の作家として注目されました。戦後は、師印象の影響を受けながらも、鮮やかな色彩で独創的な抽象表現を試み、1961年(昭和36)には《朱柱》で芸術院賞を受賞しました。その後も鋭い観察力と独自の色彩感覚によって花鳥や風景、人物などを描き、日本画壇に大きな足跡を残しました。
本展は、数ある晁勢作品のなかから、本画と水彩画、挿絵などを合わせた約120点を紹介します。34年ぶりとなる三輪晁勢回顧展を通して、現代にも通じる鮮烈で生き生きとした表現をお楽しみいただければ幸いです。
- 会期
- 2015年4月22日(水)~6月14日(日)
- 休館日
- 月曜日[但し、5月4日(月・祝)開館・5月7日(木)休館]
- 開館時間
- 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
但し、毎金曜日は午後7時30分まで延長(入館は午後7時まで)
- 入館料
- 一般500円(400円)/高校・大学生400円(320円)/小・中学生200円(160円)
( )は20名以上の団体料金
65歳以上の方(要証明)および障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
- 主催
- 京都府、京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)、京都新聞