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モノクロームの可能性
-印象の墨絵・東寺小子房襖絵を中心に-
堂本印象が描いた墨画作品を幅広く紹介しようとするものです。印象は、約60年におよぶ画業において、東洋の古典に西洋的な表現を取り入れた具象絵画から、戦後の抽象絵画にいたるまで幅広い展開を遂げました。そのなかでも、印象は一貫して日本の伝統的な表現手段である墨を用い続けました。昭和初期の風景表現における巧みな墨使いはもちろんのこと、昭和30年代以降に挑戦しはじめた色彩豊かな抽象画においてもダイナミックな墨線が主要な表現として用いられるなど、印象の画業のなかで墨は大変重要な役割を担ったといえます。
本展では、東寺小子房の襖絵を中心に、具象から抽象にいたる作品の数々を展観することにより、印象が描いた墨絵の多様な表現を紹介します。彩色画とは一味違う、妙なる世界をご鑑賞いただきます。
- 会期
- 2013年6月1日(土)~9月29日(日)
- 休館日
- 月曜日
[但し、7月15日(月・祝)開館・7月16日(火)休館/9月16日(月・祝)開館・9月17日(火)休館/9月23日(月・祝)開館・9月24日(火)休館]
- 開館時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 入館料
- 一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) ( ) 内は、20名以上の団体料金
- 主催
- 京都府・京都府立堂本印象美術館
Event
■関連企画
【新館企画展】
京都現代作家展「日々照応 岡村倫行展」
6月1日(土)-7月28日(日)
空間を凝視し、繊細な線で作品をつくりあげる岡村倫行。
人物から背景へ、自然から空間へと広がる独自の情感を展観します。
「テネシーへの想い 北野治男素描展」
8月2日(金)-9月29日(日)
アメリカの自然と対峙する北野治男。
テネシーの風景から生命の声を聴く作家の姿が作品から見えてきます。
【ギャラリーツアー】
「当館学芸員と一緒に会場を回り、作品の魅力を発見しましょう。」
日時 : 6月22日(土) 、 7月20日(土) 、 8月24日(土)
時間 :14:00から約30分
場所 : 一階ロビー集合
ナビゲーター : 山田由希代(当館主任学芸員)
【ミュージアムコンサート・印象の作品に囲まれて】
7月7日(日) 黒川 侑ヴァイオリン演奏会~七夕の夜に~
9月21日(土) 長岡京室内アンサンブル音楽監督・森悠子Presents
弦楽アンサンブルジュネス演奏会
入場料=2,000円(要予約) 時間=18:30 場所=2階展示室
【ロビーコンサート】
6月30日(日) 立命館大学マンドリン部演奏会
8月17日(土) HANA★JOSS・ガムラン演奏&ワヤンクリ(影絵芝居)
時間=14:00、15:00 場所=1階ロビー
【キッズワークショップ】
7月28日(日)
小木曽登先生(東丘社)と堂本印象美術館をスケッチしよう!
時間=10:00~12:00
定員=20名(対象小学生・要予約)
【講演会】
6月29日(土)
東寺の歴史と文化財
新見康子(東寺文化財保護課長)
8月4日(日)
墨の魅力~近代日本画における水墨
榊原吉郎(美術評論家)
時間=14:00~15:30 場所=1階ロビー
※ 催しに参加いただくには入場券が必要です。