Exhibitions

暮らしのすがた-時代・社会

大正、昭和に活躍した日本画家堂本印象は、花鳥、風景、人物、神仏など伝統的なモティーフから抽象表現にいたるまで、幅広い画域で数多くの作品を制作しました。そのなかから、今回の展覧会では、人々の営みに関する作品を紹介します。
印象は、主に大正期から昭和30年代にかけて、古今東西の人々の生活様式に目を向けた作品を描きました。それらは、「坂」や「故父」といった大正期の京都における日常を描いた作品をはじめ、「蒐猟」や「高士清遊」「乳の願い」、「索心画冊」シリーズなど中国やインド、西洋にわたる多様な風俗に及びます。
また、第二次世界大戦は、急激な社会変動をもたらし、このことに対する疑問が印象に新たな表現世界を追求する契機となり、「或る家族」や「メトロ」など新しい時代の人間模様を描いた作品が生み出されました。

本展では、古今東西の世相を映し出した作品を紹介することで、時代や社会を見据える印象のまなざしに迫ります。

ミニ企画展 : 「印象の襖絵下絵」
有名寺院の襖絵の下絵を展示します。様々な襖絵表現から、印象の多彩な画業の一側面を紹介します。

会 期
2012年 3月16日(金)~5月27日(日)
休館日
月曜日 [但し4/30(月・祝)開館・5/1(火)休館]
開館時間
午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) (  ) 内は、20名以上の団体料金

Event

■ 関連企画
【土曜美術茶論】
●「印象の絵にみる世相いろいろ」
 日時 : 3月24日(土)
 講師 : 山田由希代・当館学芸員
 時間 : 10:30~12:00
 場所 : 堂本印象美術館別館和室
 定員 : 先着30名 聴講無料