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うつろいゆく時の詩 -四季の情景-

堂本印象は、約60年間にわたる画業において、様々なモチーフによる日本画を数多く制作しました。花鳥画、風景画、人物画、仏画などはもちろんのこと、晩年には抽象画に没頭するなど、実に幅広い画風を手がけました。そのなかから、本展では季節の風物にまつわる作品をとりあげ、描かれた四季の情景を紹介します。

春夏秋冬―日本には四季折々によって移り変わる木々や草花の表情が見られ、私たちの目を楽しませてくれます。春に芽吹く花、豊かに実る夏の果実、鮮やかな秋の紅葉、冬の雪景色に佇む鳥の姿など、季節によって様々な姿を見せる自然の風物は、絵画のモチーフとして古くから日本の画家たちに愛好されてきました。堂本印象もこうした移ろい行く自然に目を向けて多くの作品を描きました。

花や鳥、木々や果実の多様な表現からは、時代や描法によって変化する印象の敏感な感性が見られます。
本展を通して、印象が注いだ自然への愛情を感じ取っていただければ幸いです。

■ミニ企画展「印象の模写」
大分県・富貴寺本堂の壁画や源氏物語絵巻など、古画の模写作品を展示します。
当館所蔵の堂本印象による模写作品は、主に1920年代から30年代にかけて描かれたものです。若い頃に模写という作業を通して、日本美術の原点に向き合った印象の一面を紹介します。

会期
2011年6月3日(金)- 2011年8月7日(日)
休館日
月曜日 [但し7/18開館・7/19休館]
開館時間
午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) (  ) 内は、20名以上の団体料金
主催
学校法人立命館、京都府

Event

■関連企画
堂本印象連続講座 2「昭和前期の印象」
 日時 : 7月10日(日)
 講師 : 吉中充代・京都市美術館 学芸課長補佐
 時間 : 10:30~12:00(予定)
 場所 : 立命館大学末川記念会館第3会議室(予定)
 定員 : 先着50名  聴講無料

【土曜美術茶論】
「日本人の季節観」
 日時 : 6月25日(土) 
 講師 : 島田康寛・当館館長
 時間 : 10:30~12:00
 場所 : 堂本印象美術館別館和室
 定員 : 先着30名 聴講無料

■ 呈茶と邦楽の宴&居宅公開(茶室・庭園)
 日時 :6月11日(土)、12日(日)