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金島桂華の世界
-華鴒大塚美術館所蔵品より-

金島桂華(1892-1974)は、広島県深安郡神辺町に生まれ、大阪に出て日本画を学んだ後、1911年に京都で竹内栖鳳に師事しました。1918年の第12回文展で《叢》が初入選して以後、官展を中心に活躍し、確かな自然観照に基づいた鮮麗な花鳥画を多く描きました。
1923年、それまで村上華岳が住んでいた衣笠村小松原溝口町(現・京都市北区平野八丁柳町)の家に移り、その後も亡くなるまで衣笠界隈を制作の拠点としました。
1930年より10年間は京都市美術工芸学校で教鞭をとり、また画塾衣笠会を主宰し、後進の指導にも力を注ぎました。

本展では、財団法人タカヤ文化財団華鴒大塚美術館のご協力により、衣笠ゆかりの日本画家・金島桂華による鮮やかな色彩の世界を紹介します。
第2回帝展に出品された《葡萄とダリア》をはじめ、四季を感じさせる自然の佇まいや生物の可愛らしさが表れる作品の数々は、現代を生きる私たちの心を潤すものといえるでしょう。
また、植物のかたちを巧みにとらえた素描類も見どころとなっています。
色彩美で創りだされた桂華の世界をぜひご鑑賞ください。

■ ミニ企画 「印象の花鳥」
金島桂華の鮮麗な花鳥画にあわせて、堂本印象が生涯にわたって描いた様々な花や鳥の姿を紹介します。

会 期
2010年10月29日(金) ~ 2010年11月28日(日)
休館日
月曜日
開館時間
午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) (  ) 内は、20名以上の団体料金
主催
学校法人立命館、京都府

Event

■ 関連企画
【土曜美術茶論】
2010年11月6日(土)
『金島桂華-その人と作品-』
講師=三宅利枝(華鴒大塚美術館学芸員)

時間=10:30~12:00
場所=堂本印象美術館別館和室
定員=先着30名(事前申込不要)
聴講無料