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印象作品の表裏-本画と下絵

伝統的な日本の絵画では、ひとつの作品が制作されるまでにたくさんの素描と下絵が繰り返し描かれます。対象の形態を生き生きと捉える素描をはじめ、画面構成やモチーフを整える草稿や小下絵、完成作と同じ大きさで描かれ最終稿となる大下絵など、下絵の種類も様々です。これらは、画家が作品の構想を決定していく過程で、画家自身のために描かれるものであり、本来、人に見せるためのものではありません。しかし、そこには作品が完成されるまでの間に行われた画家の取り組みが表れ、かえって新鮮な感動を与えます。本展では、《木華開耶媛》(1929年)や《實》(1930年)といった具象作品から、抽象作品まで、印象の代表作の数々を素描や下絵とともに紹介します。

■ミニ企画 「印象による印象美術館構想」
ミニ企画展では、当館の構想スケッチを展示します。当館は、1966年に堂本印象自身のデザインによって建設されました。美術館を建てるにあたって残された多くのスケッチからは、建物の細部まで自身の形を追い求めた印象の熱意が伝わります。

会期
2009年12月4日(金)~2010年3月7日(日)
休館日
月曜日[但し、1月11日(月・祝)は開館・翌12日(火)閉館]
年末年始[12月28日(月)~1月4日(月)]
開館時間
午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) (  ) 内は、20名以上の団体料金
主催
学校法人立命館、京都府

Event

■ 関連企画
【土曜美術茶論】
2009年12月12日(土)「下絵の魅力-日本画が出来るまで」
講師=島田康寬(当館館長代理)

時間=10:30~12:00
場所=堂本印象美術館別館和室
定員=先着30名(事前申込不要)
聴講無料