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印象のこころ - 花・鳥・暮らし -  

堂本印象は、1891年(明治24)に京都に生まれました。大正7年に京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)に入学し、翌年の第一回帝展で初入選を果たし画壇に登場しました。卒業後も京都画壇の重鎮西山翠嶂に師事し、「柘榴」「調鞠図」など次々と話題作を発表して画壇に確固たる地位を築きました。また、画塾東丘社を主宰、母校の京都市立絵画専門学校で教鞭を執るなど後進の指導にも力を尽くし、1961年(昭和36)には文化勲章を受章。1975年(昭和50)に亡くなるまで近代日本画壇を代表する一人として活躍しました。
印象の表現は、日本の東洋の古典はもちろん、さらに西洋画を取り入れた具象絵画から、戦後の抽象絵画へと華麗な展開を遂げました。
今回の企画展では、堂本印象が愛でた花や鳥から人々の暮らしにまつわる風物までを取り上げます。これらのモティーフを通して音や匂いまでも描き尽くそうと試みた印象独自の表現世界は、いずれも目を楽しませ心を豊かにします。
また、今回は異国情緒あふれる光景をそれぞれ描いた「索心画冊」(全8点)を一連のシリーズとして初公開します。自然の中の花や鳥などをはじめ、人々の日常にあらわれる様々な場面に創作意欲を見出した印象のこころにふれていただければ幸いです。

企画展
印象のこころ - 花・鳥・暮らし -  
会期
2008年3月14日(金)~6月22日(日)
休館日
月曜日
開館時間
午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) (  ) 内は、20名以上の団体料金
主催
学校法人立命館、京都府

Event

■関連企画
【土曜美術茶論】
2008年4月19日(土)「堂本印象と京都画壇」
講師=島田康寬(当館館長代理)

2008年5月17日(土)「花鳥の話」
講師=吉中充代(京都市美術館学芸課担当係長)

2008年6月7日(土)「館外作品で巡る印象の魅力」
講師=山田由希代(当館学芸員)

時間=10:30~12:00
場所=堂本印象美術館別館和室
定員=先着30名(事前申込不要)
●聴講無料