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躍動する生命 -動物画の魅力-

堂本印象は、1891年(明治24)に京都に生まれました。大正7年、日本画家を志し京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)に入学、翌年の第一回帝展で初入選を果たし、画壇に登場しました。以降、次々と話題作を発表し、1961年(昭和36)には文化勲章を受章。1975年(昭和50)に亡くなるまで近代日本画壇を代表する一人として活躍しました。
印象は、約60年にわたる画業において表現方法や描く対象を様々に変貌させました。戦後には日本画では試みられたことのない抽象表現にも挑むなど、その取り組みは実に様々でした。
今回の展覧会では、堂本印象が描いた多彩な絵画のなかでも動物表現に注目します。そもそも動物表現は、日本画の主な画題である花鳥画の中で発展しました。京都画壇では円山・四条派の流れをうけて、近代には多くの画家が動物をモチーフにしました。印象も兎や猫、栗鼠などの小動物をはじめ、牛や馬といった大型の動物までも生き生きと描きました。また、今回は特別に京都画壇のなかでも動物画を多く描いた西村五雲や山口華楊のほか、平井楳仙、吉岡堅二、麻田辨自の作品も登場します。動物のほかにも花や鳥を交え、生き物を捉える画家のまなざしを紹介します。

■ミニ企画:障壁画の小下絵
ミニ企画では、印象が数多く描いた寺院障壁画の小下絵を展示します。智積院や西芳寺、法然院などに描かれた襖絵は、大変斬新な絵柄となっています。襖絵の概念を覆すような表現をお楽しみください。

会 期
2009年6月19日(金)~2009年9月27日(日)
休館日
毎週月曜日、5月7日(木) [ 5月4日(月)は開館 ]
開館時間
午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) (  ) 内は、20名以上の団体料金
主催
学校法人立命館、京都府

Event

■ 関連企画
【土曜美術茶論】
6月20日
『動物モチーフを読み解く!』 ※終了
山田由希代(当館学芸員)

7月25日
『絵画に登場する動物たち』 ※終了
坂本英房(京都市動物園担当係長/学芸員)

時間=10:30~12:00
場所=堂本印象美術館別館和室
定員=先着30名(事前申込不要)
●聴講無料