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風景の印象 -フランス・イタリア・中国そして日本-
堂本印象の風景画は、国内だけでなく、大正期の中国旅行での所見、戦後の渡欧によるイタリア、フランスなど各国の風景と多岐にわたります。画家としてのデビュー作「深草」や「爽山映雪」には洋画的表現を積極的に取り入れようとした跡があり、また、「雲収日昇」には伝統的水墨表現への取り組みが見られるなど、初期の代表作には情感豊かな風景が表現されています。中国での風景作品は、蘇州や杭州を中心として簡略な中にも要を得たスケッチ風の作品で、絵巻仕立てに構成されているのも興味深いところです。一方、渡欧の際に目にしたヨーロッパ各地の町並みには、スケッチや日本画はもちろん油彩画にもチャレンジするなど積極果敢に挑戦を試み、風景表現に意欲を見せる画家の姿がうかがえます。
今回の企画展では、堂本印象が生涯にわたって描き続けた風景画を、フランス、イタリアなどのヨーロッパと中国、そして日本と大きく三つの地域にまとめることで、画家としての歩みをたどります。印象が各地で描いた多くのスケッチと合わせて、画家が注いだ旅人の眼差しを感じ取っていただければ幸いです。
- 企画展
- [企画展] 風景の印象 -フランス・イタリア・中国そして日本-
- 会期
- 2007年4月13日(金)~7月8日(日)
- 休館日
- 月曜日
- 開館時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 入館料
- 一般 500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生 200円(160円) ( ) 内は、20名以上の団体料金
- 主催
- 学校法人立命館、京都府
Event
■ 立命館総合ミュージアム日曜美術講座
【美術を楽しむ】
ゴッホとジャポニスム -東西の出会い-
神林恒道(立命館総合ミュージアム館長)
日程=2007年6月17日(日) 午後2時~3時30分
会場=末川記念会館ホール
分からない絵が分かる -抽象絵画の見方-
神林恒道(立命館総合ミュージアム館長)
日程=2007年7月22日(日) 午後2時~3時30分
会場=アートリサーチセンター多目的ホール
【堂本印象を深める】
印象とアンフォルメル
河崎晃一(兵庫県立近代美術館学芸員)
日程=2007年7月8日(日) 午後2時~3時30分
会場= アートリサーチセンター多目的ホール