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堂本印象名作選 Ⅱ

 多彩に変貌を続けた堂本印象の画業は、ほぼ四期に分けられます。第一期は、大正8年のデビューから昭和初期まで。この期は、宗教的な画題が目につくものの、様々な主題と技法に次々と取り組んだ時期です。第二期は、敗戦 までの昭和前期です。世相を反映して、新古典主義と呼ばれる作風が流行した時代であり、印象もまたこの流れに沿いました。しかし、宗教画家としての名を確 立し、多くの寺社に障壁画を揮毫したのもこの時期です。第三期は戦後の約10年間で、近代西洋画的な表現により当時の社会の変化を敏感に捕らえ、新たな日本 画の可能性を問いました。そして第四期が昭和30年代に始まった抽象表現への移行です。これは印象の表現上の変貌の中でも最も世間を驚愕させるものとなりました。
 本展では、このように大きく四期に分けられる印象の変遷のうち、第三期と第四期にあたる、生涯の制作の後半にあたる期の代表作を紹介します。

会 期
2001年 7月31日(火)─10月8日(月・祝)まで
休館日
月曜日(休日の場合はその翌日)
開館時間
午前 9時30分→午後5時(ご入館は閉館30分前まで)
入館料
一般500円(400円)/高大生400円(320円)/小中生200円(160円)
※消費税込み ※( )内は団体20名様以上の割引料金