展覧会情報 Exhibitions
〈没後50年記念〉特別企画展
モダンなときめき―智積院襖絵の魅力―
50th Anniversary of his death Special exhibition
- The Allure of Fusuma-e -
Mesmerizing modernity arose in sliding doors of Chishaku-in Temple

堂本印象、長谷川等伯父子筆 国宝《桜楓図》に対抗。
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堂本印象(1891-1975)は、生涯にわたり全国13カ所の社寺の襖絵制作をおこなっています。今回は、そのなかでも今なお高い人気を誇る智積院の襖絵を紹介します。
昭和33年(1958)、智積院境内に賓客を迎える場として宸殿が再建され、そこに飾る襖絵として、印象に依頼がなされました。宗教活動は時勢と無縁であってはならないという寺の意に応えて、印象は「百年ぐらいは悪口を言われるだろう」という覚悟のもと、思い切りモダンな構想で描くことを決めたのでした。世間の批判をものともせず、新しい表現を追求し続けた印象の創作姿勢をご堪能ください。
Domoto Insho (1891-1975) created fusuma paintings for shrines and temples at 13 locations nationwide throughout his career. We introduce the fusuma paintings at Chishakuin Temple, including the highly popular “Women at a Tea House,” which earned him the praise “Kyoto has modernity.”
—みどころ①—
京にモダンあり‼革新的な表現で当時話題をよんだ智積院襖絵を紹介
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昭和33年、堂本印象が依頼を受けて制作した智積院襖絵は、野点をする現代女性という寺院の襖絵としては型破りなモチーフを描いた《婦女喫茶図》をはじめ、モダンな意匠によって注目されました。常に新しい表現を目指そうと果敢に取り組んだ、印象による襖絵18面(通常非公開)を特別に展示します。
—みどころ②—
智積院《婦女喫茶図》にちなんで、茶の湯を愛した印象による茶道具に注目!
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数寄者であった父・伍兵衛による影響で、自邸に茶室をしつらえるほど茶の湯に親しんでいた印象。自身の主宰する画塾東丘社でも茶会を催し、「精神修養に資する」として、芸術活動に重要な役割を果たすと考えていたようです。印象は茶の湯を嗜むだけでなく、茶道具も自ら制作していました。本展では、新収蔵品の茶杓《アビ二オン》をはじめ、茶碗や釜など、印象ならではの独創的なデザインの茶道具を紹介します。
—みどころ③—
カラフルな抽象画や現代風俗を描いた作品など、職員の選ぶ「モダンなときめき」が大集合‼
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印象は伝統的な日本画にとらわれない、様々な「モダン」な作品を残しています。そのなかでも当館の職員が選ぶ、思わず「ときめく」作品を展示します。珠玉の作品をお楽しみください。
- 会期
- 2026年1月20日(火)~3月22日(日)
- 開館時間
- 午前9時30分〜午後5時(入館は30分前まで)
- 休館日
- 月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日休館)
- 入場料金
- 一般800円(640円)、高大生500円(400円)、65歳以上400円(320円)(要公的証明書)
( )内は20名以上の団体料金。中学生以下無料。障害者手帳をご提示の方(介護者1名を含む)は無料
- 主催
- 京都府、京都府立堂本印象美術館、京都新聞
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堂本印象《婦女喫茶図》昭和33年(1958)智積院蔵
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堂本印象《松桜柳の図》昭和33年(1958)智積院蔵
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堂本印象《松桜柳の図》昭和33年(1958)智積院蔵
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堂本印象 茶碗《雨もまたよし》昭和39年(1964)京都府立堂本印象美術館蔵
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堂本印象 茶入《豊穣》、茶杓《アビニオン》昭和38年(1963)京都府立堂本印象美術館蔵
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堂本印象 茶釜《地中海》昭和38年(1963)京都府立堂本印象美術館
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堂本印象《モンマルトルのバー》昭和27年(1952)京都府立堂本印象美術館蔵
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堂本印象《聖歌》昭和44年(1969)京都府立堂本印象美術館蔵
Event
イベント
■ギャラリートーク(申込不要・無料)
日時|2月7日(土)、3月7日(土)いずれも14時より
場所|美術館 2階展示室
■〈館外イベント〉
シンポジウム「堂本印象『いの字絵本 恋の都大阪の巻』とは何か—青年画家の心をとらえた大阪のまちと女性—」
堂本印象が大正元年に出版した挿絵付短歌詩集『いの字絵本』の復刊と復刻を記念し、シンポジウムを開催します。
日時|2026年2月1日(日)13:30~15:30(開場13:00~)
会場|住まい情報センタービル3階ホール(大阪市北区天神橋6丁目4-20[大阪くらしの今昔館 同ビル内])
定員|150名(無料・要申込)
主催|堂本印象と大阪研究会、京都府立堂本印象美術館、京都新聞
共催|大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)
助成|公益財団法人 芳泉文化財団
《登壇者》
橋爪 節也(大阪大学名誉教授)/高井 多佳子(髙島屋史料館 研究員)
杉本 喜代一(杉本梁江堂〈『いの字絵本』発行元〉)
正木 利和(美術ジャーナリスト〈元産経新聞文化部編集委員〉)
松尾 敦子(京都府立堂本印象美術館 主任学芸員)
進行|林屋 祐子(京都新聞社 文化部)
《申込について》
・申込受付は【先着順】とし、定員になり次第、締め切ります。
・WEBお申込みフォーム(Googleフォーム)よりお申込みください。
・お申込みフォームURLは、【申込開始日に本サイトに公開】します。
・【1名毎に】お申込みください。複数名まとめてのお申込みはできません。
★申込開始日:2025年12月12日(金)10:00~
《シンポジウムに関するお問い合わせ》
075-463-0007(京都府立堂本印象美術館)
※月曜/年末年始(12/28~1/4)休館