「画家としては、一つの様式が完成すればすぐにそれを打破し、いつまでもそこに安住せずに、気前よくそれを打ち捨てて次の段階を目ざして進まなければならない。また完備したころには再び打ちこわす。固定することのない絶えざる創造的発展、それを次から次へと繰り返してゆく・・その都度画業は上昇を遂げるのである。画家の生活は常にそのことの無限連続なのである（『画室の窓』より。）」と、堂本印象は自己の随想で語りましたが、こうした姿勢から生み出された作品の数々は、自然、主題や技法、表現の点で多面で多彩なものとなっています。
　本展は、2100点を超える当館の所蔵品の中から、名品を選りすぐり、一堂に展観することにより、印象の画業のドラマティックな変遷をご覧いただこうとするものです。華麗なそれぞれの作品に一貫して流れる、作者の精神をご鑑賞いただければ幸いです。

会期

2002年3月12日（火）～6月30日（日）

休館日

毎週月曜日
（ただし休日の場合は、その翌日が休館。4月30日は開館）

開館時間

午前9時30分 ～午後5時（入館は午後4時30分まで）

入館料

一般 500円（400円）、 高大生400円（320円）、 小中生 200円