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美を創る 京都市立芸術大学 日本画コレクションを中心に

美を創る

堂本印象美術館では、年に一回のペースで京都における美術教育を見つめ直す展覧会を企画しています。今回は京都市立芸術大学をとりあげます。

京都市立芸術大学は、明治13年に開校した我が国で最も古い芸術系大学です。伝統と革新の二面性を有する京都特有の風土のもと、自由な学風を持ち、芸術研究と創造的活動の場として今なお重要な役割を担っています。

同大学の130有余年の歴史を紐解くと、京都府画学校として誕生し、京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校など、名称を変えながら、近代京都画壇のみならず、京都の伝統産業の発展にも深く関わってきました。戦後は総合芸術大学として、日本画はもとより、洋画、彫刻、工芸の分野においても優れた人材を輩出してきました。
今回、京都市立芸術大学芸術資料館の所蔵の名品を通じて、近代日本画の足跡をたどる展覧会を前期と後期、それぞれテーマを変えて開催いたします。

前期では、教員ゆかりの作品を展示します。長い歴史をもつ教員陣のなかには、文化勲章受章者をはじめ近代の日本美術を代表する作家が数多くいます。今回は日本画のみならず、洋画、工芸分野で活躍した教員の作品についても展観し、充実した教育環境をしのびます。

後期では、日本画卒業生に焦点を当て、土田麦僊、村上華岳ら京都画壇を代表する画家のほか、将来を期待されながらも夭逝した画家や、これまであまり注目されてこなかった画家の作品も展観します。

また同時に、京都市立絵画専門学校の卒業生で教員でもあった堂本印象の作品の中から、学生・教員時代に描いた写生や下絵のほか、印象が京都市立芸術大学へ寄贈した古美術(陶俑)を特別に展示し、京都市立芸術大学と印象との関係を振り返ります。

会期
2015年12月9日(水)~2016年3月21日(月・祝)
前期:2015年12月9日(水)~2016年1月31日(日)
後期:2016年2月6日(土)~2016年3月21日(月・祝)
休館日
月曜日 [但し、1月11日(月・祝)開館・1月12日(火)休館/3月21日(月・祝)開館]
年末年始 [ 12月28日(月)~1月4日(月)]
展示替え期間 [ 2月1日(月)~2月5日(金)]
開館時間
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般500円(400円)/高校・大学生400円(320円)/小・中学生200円(160円) 
( )は20名以上の団体料金
65歳以上の方(要証明)および障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
主催
京都府、京都市立芸術大学芸術資料館、京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)